乳幼児教育(0歳~)サービス(施設)一覧

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こちらの記事では乳幼児の受けられるサービスを一覧にしました。英国でも「幼稚園」「保育園」などによって定義が違います。それらを少し長いですがご紹介します。

前置き

0か月(新生児)からの受け入れてもらえるナーサリーはあります。そのほとんどの場合、0か月から預けている人はほぼおらず、早い人で、生後3か月頃から子どもを預け始めることが多いようです。この入園させるタイミングは主に母親が産休を終わり、職場復帰するタイミングや産後の体調、金銭的な各家庭の事情に関係しているようです。

さて、英国には産後に利用できる教育サービスなどがありますが、ややこしいところは、なんと言ってもそれら教育施設やサービスのネーミングが定義づけまたは統一されているようで、されていないところだと思います。

例えば何度か現地の人に、

『ナーサリーとデイケアの違いは?』『プレスクールとナーサリーの違いは?』

と訊ねてみても、なかなか単純明快に説明ができる人がいません。知人の英国人数名にきくと『誰も答えられる人なんていないわよ!』とほとんどが笑っていました。英国人でさえ、親になってひとつずつ知っていく。この点は親になる過程とでも言うのでしょうか。どこの国でも事情は似通っています。

政府(gov.ukで終わる現地のサイト等)のサイトもチェックしてみたのですが、今のところ一つの厳格な定義のあるサイトを見つけることができていません(2021年10月時点)。

寺子屋UK
寺子屋UK

さて以上の前置きをしたところで、下記に大まかな保育施設やサービスの名前を挙げてみることにします!

乳幼児教育(0歳~)施設・サービス一覧

Day Nursery デイ・ナーサリー

フルタイム(終日)かパートタイム(数時間)での保育を選べる。生後6週間~幼児(5歳-就学前まで)の子どもを預かる。主に経済活動の多い時間帯(朝から夕方)で開いている。

乳児は主にひとりひとりに合わせたケア(授乳や睡眠など)をしてもらえる。幼児については日本の幼稚園・保育園のような活動が多い。

デイ・ナーサリーからナーサリー・スクール(次項)に入る子どもについては、それなりの早期教育で準備させてくれる。

デイ・ナーサリーにはLocal Authority(LA:地方自治体または地方当局などと訳されていることが多い)やPrivate プライベート(私学)(Independent day nursery インデペンデンデント・デイ・ナーサリーやプレップ・スクールなどと言われる私学)の経営によるものがある。

LAデイ・ナーサリーはその市が経営するものや地方コミュニティが経営するものなどがある。これらは私学と比較し、保育料は安いが、そのため人気があり、入園希望者が多いため、申請時期を逃すと長いWaiting List(ウェイティング・リスト:つまり希望者待ちリスト)に追加されることが多い。この場合、入園したい時期にできるかという保証がない

<<<ナーサリー申請時期などについてはまた別の記事参照>>>

Nursery School ナーサリー・スクール

日常会話で『ナーサリー』(ナーセリーと言う発音を使う方も)とシンプルに使われる。

就学に向けて、幼児期に必要な遊びもしつつ、文字や数字などの必要なスキルを学ばせてくれるカリキュラムを提供している学校(幼稚園のような位置づけか)。よって、就学前のプレ・スクールの年齢(参照*1)、つまり3-4歳の子が主に通う

例)誕生日が7月の3歳児は、その9月に入園できる(つまりプレ・スクール在園中に4歳を迎える)。

State Nursery Schoolは地方自治体または地方コミュニティが経営・運営している。校舎は小学校の同じ校舎にある、または敷地内に建てられている。もしくは全く別にある場合などがある。このナーサリー・スクールの場合は、所属・該当する小学校にスムーズに入学できる利点がある。

イングランドでは3歳~4歳までの未就学児は年間38週の無料ナーサリー教育が受けられる。

<<<ナーサリー教育の詳細は、別記事参照>>>

参照*1:プレpre-前のと言う意味のある英語接頭辞。カタカナ表記で音読みに近い「プリ」と表記されることも多々ありますが、このブログでは書いてある英語表記のまま、プレ・スクールと言うことにします。

乳幼児の保育が受けられる施設やサービス

デイケア(曖昧):このサービスついては前述の通りで定義などが曖昧に理解されている印象。英国人ですら、気になっている人が多いのか、Q&Aサイトなどで定義を質問している人が多い。ちなみにそれら質問への回答は、

『ナーサリーと同じ。ただ、デイケアはアメリカ英語じゃないのか?』

と言うものが多数見受けられる。

チャイルド・マインダー 要資格の職業であるため、各チャイルド・マインダーの質もあるとは思うが、信頼がおける。自宅を開放して(当然その自宅は預かる子供の人数などにも基づいて審査がある)そこで主に保育を行い、場合によっては地域のチルドレンセンター(児童館のようなもの)に出向いて、その施設で遊びをさせる―など、各チャイルド・マインダーによりケアや保育が異なる。

チャイルド・マインダーは登録制のため、市のサイトから自分の住所から近いチャイルド・マインダーなどを見つけることもできる。

<<チャイルド・マインダー&ベビーシッター&オ・ペア定義についてはこちら>>

ナニー 英国ではかなりなじみのある乳幼児サービスのひとつ。

寺子屋UK
寺子屋UK

日本では『Super Nanny』と言うテレビ番組が紹介されていたことがあると記憶していますが、『メリー・ポピンズ』のようだと言えばより想像しやすいでしょうか。子供に対してかなり手厚いケアを期待することができ、口コミで優秀なナニーになると雇う金額も相当なものになるようです。

ベビーシッター 特に免許や資格などはいらない。

プレイグループ 地域の児童館や教会施設などで開催されていることが多い。時折、ナーサリーなどが1室開放などして、数ポンドを払って参加できると言う形をとっているところもある。

その他プレイグループなど 

英語を学びたい親が通える、無料英会話教室を開いている教会などで、Crèche(クレッシェ)と呼ばれる、一時預けを提供しているところがある。プレイグループとは違うが、子供を持つ外国人の親同士で仲良くなれば、英会話後にそのままグループになりやすいと言う利点がある。

<<プレイグループクレッシェについてはこちら>>

上記が英国で見つけられる乳幼児教育に関わるサービスですが、預け料金や探し方などは各サービスごとに別記事でご紹介していきます。

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